投稿日: 2021年6月16日 @ 7:16 pm
諸事情により、17日(木)は臨時休業をいただきます。
お客様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
先日から新しい限定メニューとして、「煮干の冷やしらぁ麺」の提供が開始されました。
前回は時間がなく最低限のことしか書けなかったので、今回はちょっとマニアックな説明をさせていただきますね。
今回の一番の特徴としては、スープに軽くトロミがついていることでしょうか。
僕は濃度やテクスチャーを大切にしており、限定のつけ麺も商品によって濃度を変えています。
冬の「濃厚ウニつけ麺」はかなりドロっとさせましたが、春の「ウニの昆布水つけ麺」は少しサラっとさせたと言えば伝わりやすいでしょうか。
基本的には濃度は高い方が、美味しさを感じやすくなると言われています。
それはサラサラよりドロドロの方が、口の中にくっつき味や余韻が残るからです。
欧風のカレーライス、中華飯、天津飯などはトロトロの濃度が大切で、サラサラにしてしまうと味気なく感じてしまいます。
じつはラーメンのスープも一緒で、ほとんどのスープに軽くトロミがついているんですよ。
豚骨や鶏ガラを煮込むとコラーゲンがスープに溶けていき、それがトロミに繋がっています。
ラーメンのスープを冷蔵庫で冷やすとゼリーみたいに固まるのですが、これも溶けだしたコラーゲンの影響です。
今回の「煮干の冷やしらぁ麺」はそのコラーゲンの量を調節し、スープにしっかりとトロみをつけました。
なので煮干しを中心とした旨味や味が口内にとどまり、深く余韻を与えてくれます。
そして単純に、トロっとした冷えたスープの感触も楽しいんですよ!
また今回の洗い飯はワサビとメカブがのっており、スープのトロミとメカブの粘りのハーモニーをお楽しみください。
スープが冷めたくトロミがあるので、ワサビはよく溶かないと固まりとして残ってしまうので注意してくださいね。
また今回の洗い飯も、嫁さん発案でございます(笑)
提供数が昼8食・夜6食、29日(火)までの予定。
値段が冷やし追い飯付きで、1000円~。
また完璧にコラーゲンの量を調整できるわけではないので、日によってスープの濃度が多少前後します。
ご理解とご了承をお願いします。